安定した職や生活など存在しない。「食と健康」から見た今の日本

最近のテレビで「終身雇用の崩壊」、「老後資金2,000万円問題」などが取り上げられ議論されてきた。

しかし、このような問題はとうの昔から起こっていたこと。ただ国がその情報を大々的に公開していなかったに過ぎない。

では同じように国が大々的に公開しておらず、国民に深く伝わっていないこともあるのではないか。

その1つが安定した生活を支える「食と健康」だ。

今回は、「安定した職や生活とは」を考える前に知っておいてほしい、今の日本の「食と健康」について紹介する。



海外から見た日本の野菜は「汚染物」

「日本へ旅行する皆さんへ。日本は農薬の使用量が極めて多いので、旅行した際にはできるだけ野菜を食べないようにしてください。あなたの健康を害するおそれがあります」

これはヨーロッパから日本へ観光に行く人向けに配られるパンフレットの一文だ。

ここに記されている通り、日本では海外で禁止されている農薬の基準値を大幅に超えた野菜が販売・使用されている。海外からみた日本の農作物は、「汚染物」なのだ。

では日本の農業は、海外に比べどれくらい農薬をしようしているのか考えていこう。

日本の農薬使用率は海外の数十倍

上記グラフ「主要国の農薬使用量推移」と「主要国における農薬集約度ランキング」をご覧いただきたい。

ヨーロッパの国々やアメリカをはじめとした国々では、農薬は体に害があるとして厳しくその使用に基準が設けられているため、使用量が少ない。

それに比べ日本や韓国、中国といった国々では、諸外国と比べ基準があまく、使用量が非常に多いことが分かる。

ではなぜここまで使用量に差が出てしまうのか。

  • 国が農薬を害が少ないものと認定している
  • 国民に農薬に関する知識がない

上記の2点は深く関わっているだろう。

イタリアやオランダの農薬使用量の推移について詳しくみていこう。これらの国々では、年々農薬の使用量は減少傾向にある。その背景には、EUの厳しい農薬規制の他にも、国民による農薬使用の反対運動がある。

国だけでなく、国民までもが農薬の危険性を理解し、反対している。しかし日本では、農薬に関する情報は少なく、無意識に汚染された農作物を口にしているのだ。

農薬に含まれる「硝酸態窒素」が人体に与える影響

では農薬にはどんな危険性が含まれているのか。その1つとして「硝酸態窒素」があげられる。

※硝酸態窒素とは

硝酸イオンのように酸化窒素の形で存在する窒素のことである。通常は の形の硝酸イオンに金属が結合した硝酸塩の形で存在しているが、このうち N の部分だけをとって硝酸態窒素という。また硝酸態窒素は通常、窒素化合物の酸化によって生じる最終生成物である。

硝酸態窒素は農作物を作るうえでの栄養素となる反面、人間を含む動物が大量に摂取すると発がん性物質の生成や不妊にも影響があるとの説がある。

またヨーロッパで農薬に関する規制が厳しいのは、「飲み水」と深い関わりがある。

ヨーロッパでは主に、地下水を飲料水としている。硝酸態窒素が土壌を汚染し、地下水までも汚染してしまうのではとの危機感から規制が厳しくなっているのだ。

日本では地下水を口にすることが少なくなった。地下水を飲まない日本人にとって、さほど硝酸態窒素の危機感は低いのかもしれない。

よって国民に農薬・硝酸態窒素の危険性について、知識が乏しい状況がある。

農薬と不妊の危険性

こちらは日本産婦人科学会の発表した、不妊治療の実施件数の年次推移である。上記のデータからも分かる通り、日本の不妊治療の実施件数は年々増加している。医学の進歩もその1つとして考えられるが、理由はそれだけでないという研究者もいる。

農薬に含まれる成分が人の生殖機能を阻害するのだ。長年、汚染された野菜を食べ続けている日本人は、知らず知らずのうちに不妊症になっている可能性がある。

詳しくはこちらの記事も参考にどうぞ

野菜や果物からの残留農薬摂取による妊娠率出産率流産率に与える影響

農薬が使われていない日本の農作物はわずか0.5%

では農薬が全く使われていない農作物は、日本でどれくらいつくられているのか。

それはたった0.5%。ほとんどの農作物は農薬を使用し、作られている。

有機農業とは・・・

有機農産物とは、化学的に合成された肥料及び農薬の使用を避けることを基本として、土壌の性質に由来する農地の生産力を発揮させるとともに、農業生産に由来する環境への負荷をできる限 り低減した栽培管理方法を採用したほ場において、
・周辺から使用禁止資材が飛来し又は流入しないように必要な措置を講じていること
・は種又は植付け前2年以上化学肥料や化学合成農薬を使用しないこと
・組換えDNA技術の利用や放射線照射を行わないこと
など、コーデックス委員会のガイドラインに準拠した「有機農 産物の日本農林規格」の基準に従って生産された農産物のことを 指します。

引用:農林水産省

ではなぜこれだけ人体に悪影響を及ぼす可能性のある農薬を使った農業が一般化し、有機農業は広がらないのか。

  • 儲けが出ない(収穫量の減少)
  • 農薬を使った方が、効率化が図れる

以上の理由がある。

農薬が全て「悪」ではなく、農作の効率化や生産を助けているのも事実。しかしこのままでは、「食と健康」はずっと危ぶまれたままだ。

また日本の食料自給率は約3割程度。ほぼ海外からの輸入に頼っている。輸入されてくる農作物もほとんどが農薬を使用されているものだ。

例えば小麦。小麦はアメリカからの輸入に頼っているが、その90%以上から発ガン性物質が検出されている。

参考に下記をどうぞ

米国産輸入小麦の90%以上から発がん性物質グリホサートが検出

要するに、生活の安定を支える「食と健康」という面で日本を見れば、安定など存在していないことが分かる。

「農」のやばさを教えてくれた「タネノチカラ」

株式会社タネノチカラは、パソナグループの社内ベンチャー事業で、「農」を通じた持続可能な社会を目指している企業だ。

(写真はアースバックハウスといった、全て土で作られた建造物だ)

淡路島を中心に耕作放棄地をパーマカルチャー的視点で整備を行い、永続性の高い豊かな環境で健やかなコミュニティを育むことに挑戦している。

パーマカルチャーパーマネント(永続性)とカルチャ-(文化)を組み合わせた造語。自然の生態系を参考にし、持続可能な建築や農業により、環境を含めて社会や暮らしを活性化するデザイン体系

「衣食住」全ての始まりは土にある

タネノチカラでの1番の学びは、「衣食住」全ての始まりは「土」であることだ。

土から全てが始まり、また土へと還る。全ての起源は土にあり、土がなければ生きていくことができない。

そんな当たり前のことだが、忘れてしまうことを教えてくれた。

日常に囚われてしまうと、こういった当たり前から忘れていってしまう。日常を当たり前とは考えず、常に考えることをやめない。今後はこんな単純だが継続が難しいことが大切になって来るのかもしれない。



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